ヘリ玉の主張・・・玉縁との違い

残暑見舞い申し上げます。

8月の教室も先週で終了しましたが、同時に夏が終わったような気がして寂しいですね。

少し日が短くなったぐらいで、まだまだ残暑厳しい日々が続くと思います。

どうぞ皆様方、熱中症などにはお気をつけて、残す夏をお過ごしください。

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今回の投稿は、よく耳にするバッグ用語で「玉」という言葉を耳にすることが多いと思います。

パーツの縫い合わせの間に3~4㎜ほどの丸くて細い紐のようなものが入っていますが、

それを「玉縁・タマブチ」と言います。

バッグつくりにおいて一つの技法でもあり、デザインの一つでもあります。

今回、Otさんの課題で、「玉縁」と細いピンクの革で表現している「へり玉」の両方を

同時に使ったバッグが出来たので説明をあわせて紹介します。

「玉縁」前胴と背胴の間に挟み一緒に縫い付けます。
ひっくり返すとパーツの間から「玉縁」が顔を出します。

玉縁は基本的に胴とマチの間に出るように、中縫いとして入れます。

胴とマチの縫い代5~6㎜と同じ縫い代で、同時に縫いまとめる技法です。

写真は、マチ無しの前胴と背胴のつまみの課題ですので、前と背の間に入れています。

中縫いなので、ひっくり返してみて初めて「玉縁の」出方のよし悪しがわかりますが、

本来、角のアールの部分をきれいに出す目的で「玉縁」を入れる技法でもあります。

セミショルダーの完成写真です。

角のつまみと中央のポケットのヘリ部分から出ているピンクの細い玉を「へり玉」と言います。

「玉縁」技法とは全く違いパーツとパーツの段差ができるところに1㎝ほどに折りあわせた革ひもを

挟み込みパーツのヘリ先から3~4㎜ほど出して縫い合わせたものをいいます。

たまにバッグのかぶせ蓋に使われるに表の革だけを中縫いし、返してから裏と一緒に縫い合わせたものもありまが。

ヘリ返しの処理をした下から出したものを「ヘリ玉」と呼んでいます。

「ヘリ玉」が入っている前胴側
ヘリ玉」の入っていない背胴側

「ヘリ玉」が入っている方といない方・・・

気分によって持ち変えることができますね。

入っていないととてもシンプルで清楚に見えますが、

「ヘリ玉」が入っている方は、とても同じものとは思えないほどデザインを主張しています。

機会があったら是非一度、ヘリ玉に挑戦してみて下さい。