’19 7月教室・Ⅱ 制作は無限大

道具ケース

Fwさんの工具ケースが出来上がりました。包丁ケースと針ケースとメインの道具ケースです。

道具ケースの投稿は久しぶりになりますが、教室に入りまず初めに作る、工具ケースたちです。

包丁ケース、針ケースでは、パターンの基本的な取り方と革のカットの仕方、コバ処理方法、サドルステッチの縫い方を学びますが、まずは、ご自身の右腕になる大切な道具たちを守り、大切にしていく気持ちを養うために作っていきます。

今回、この投稿の一番の見せ場は、金具まで、ご自身で制作されたことです。

工具ケースのこぼれ止めの蓋を止める小さめのボタンと、メインの、外側につける紐止め用のボタン、その巻紐の先につける錘を兼ねた飾りのリングを、真鍮で削りだしてきました。

とてもシンプルなボタンですが、真鍮無垢を表現できるよう厚みのある饅頭型です。中央の凹み部分に革を張り、温かみを出しています。

これもアートの一つでしょう、心地よいふくらみやシルエットを出すのに悩んだに違いないと思いますが、作れるものは自分で作る、制作は無限大だなと、つくづく思います。

もう一つ自前で準備しているものとして、コバ処理の時に使うやすり板があります。教室では、木の棒にやすりを貼りつけて使っていますが、自分専用のコバ処理やすり、240番~1200番までの6種類を準備しています。

アルミの棒を加工したようですが、重量があり、ぶれないで安定して擦れてなかなかよ良いなという感想です。

会員さんそれぞれ、こだわりを持ちまた、試行錯誤をしながら考えていますが、そこが物つくりの楽しいところ、出来るだけ思いが形に出来るように私もこたわって行きたいと思った時間でした。