沢山の技法が詰まったポーチ

台風14号も熱帯低気圧に変わりましたが、秋晴れにはまだまだ時間がかかるようです。

数日ぶりにカッパを着ない散歩にウキウキです。

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入会して、最初の頃に作る課題でペンケースがありますが、この課題には多くの技法が詰まっていて、楽しませてくれると思います。今回の投稿は、Utさん作成の沢山のものが入るペンケース、むら染めにランダムなだダイヤの型押しが入ったレザーを見つけてきました。

角あてに強烈な盛り上げを入れたたくさん入る欲張りなペンケース・・・
つまみ部の角が少しやわらかいので裏に革を張りしっかりさせます。
つまみ部の角革に持ち手芯を入れての盛り上げつくり、へらでしっかりと筋いれて。
胴の裏にも張りを出すために圧縮スポンジを張り付け、口元ヘリ返し部に2㎝幅ほどのバイリン芯を入れてヘリ返しします。

ファスナー作りが省略されてますが、つまみ部の角あて革を前後の胴に取り付け、角をつま先にファスナーを取り付けます。この時に裏地を落とす場合は一緒にファスナー口もとを縫い付けておき、次に角あてのつまみ縫いします。

裏地の下部の角をタックを取り、胴と同じふくらみを付けますが、その時にひだが下を向くようにします。そのあと縫い代部分を貼り合わせします。

前後の胴部分ができ上ったら間に挟む玉縁を片方の胴に取り付けます。

玉縁を間に挟むように片方の胴を合わせ、裏地と一緒に6㎜の縫い代で縫い合わせます。この後縫い代を共革でバインダーして組み立て縫製の終了です。

ファスナー引手に大きめのタッセルを付けて完成です。この角つまみの課題は、蜜蝋ケースで使うすくい縫いで復習として使うのですが、今回のような柔らかな革の場合は、裏あてして上からサドルステッチにて縫い止めしています。

奥に見える黄色のブックカバーもサークルな盛り上げを入れてUtさんらしい技法を取り入れた1作になりました。