天皇即位パレードが行われた11月10日、透けるような青空の中、レザーソムリエと言われるBasic資格試験を受けに渋谷に行ってきました。
渋谷駅を上がると、私の知っている渋谷とはまるっきり風景が変わっていて、高層ビルが迫ってくるような気配を感じ、駅界隈は、まだまだ開発中ですが、同時に新しい時代の渋谷が始まったような気がしました。
ヒカリエのビルがとっても小さく感じてしまうほどスクランブルスクエアの大きさに圧倒です。日曜とあってか展望台への観覧客の行列の中、隙間をぬい試験会場へ向かいました。
ヒカリエの隣にあるTKPガーデンシティ渋谷を会場に、おおよそ250名(大阪同時開催)の受験者が集まり午後1時10分より試験開始で、手に汗を握りながらの1時間でした。
試験公式テキストを購入し、5択選択と聞いていたこともあり、ある程度目を通しておけばと・・・思ってはいたのですが、Basic試験とは言え予想していたよりは考えさせられ、なかなか良くできた出題内容だったということが一番の感想です。
レザーソムリエとはどのような資格か?
レザーソムリエは皮革の業界団体である一般社団法人日本皮革産業連合会と日本革類卸売事業協同組合が主催する資格です。
皮革業界として皮革や革製品について正しい知識を有するレザーソムリエを育成することで、多くの方に愛着をもって革製品を使用し、より楽しんでいただけること、また仕事で革製品を扱う方には販売の現場で役立つ知識を身に付けていただくことを目的としており、2017年にこの資格試験制度を立ち上げました。いわばレザーファン、レザーのスペシャリストを増やす取り組みです。
レザー全体に関する幅広い知識を身に付けられるのはもちろん、「自分に合った革靴の選び方」「製品ごとのお手入れ方法」「トラブル対処法」など日々の生活で役立つ情報も併せて得ることができるのもこの資格の魅力です。
基礎知識から応用知識までをステップアップ形式で体系的に習得できるようになっており、現在は入門編のBasic(初級)のみですが、将来的にはProfessional(中級)、Master(上級)の設置を予定しています。
レザーを学習する意義とは?
レザーの世界は奥が深く、なめしの方法や加工方法も多岐に渡ります。 レザーについて学ぶと、お手持ちの革製品の特徴や完成するまでの背景を知ることにつながり、その知識がお手入れ方法を学ぶ基礎や、革製品選びのヒントにもなるため、一消費者としてこれまで以上に革製品を楽しめるようになるでしょう。
レザーの魅力が理解できれば革製品そのものに愛着を持つことができるため、レザーのある生活をより楽しんでいただけるはずです。また、レザーソムリエの学習はモノを大切にするということにも繫がっていくので、人生を豊かにできる資格だと考えています。 もちろん、お仕事などで革製品を取り扱う方にとっては、革製品を製造・販売していくうえでレザーの知識は必須となります。本来のレザーの良さを理解することで、より踏み込んだセールストークや商談ができるようになったり、店頭では接客時に的確な回答ができたりと、さまざまな場面でレザーの知識を生かすことができます。 「日本資格検定HPより」
私の場合は革に携わり、がむしゃらに作ることに精を出してきましたが、現在は作ることを教える立場になり、資格を持たないよりは持った方がよいかと・・・思ったのがきっかけです。
この年になって試験なんて考えても見なかったのですが、今までの経験や知識を確認する意味もあるかと・・・ 50問中40問正解の合格ライン、結果は神のみぞ知るで楽しみの待つことにします。
教室の現会員さんや巣立っていった会員さんも数名この資格試験にトライされていますが、良い結果がでる事を祈ります。少し興味を持った方はまづは講習会から参加してみてはいかがでしょうか。