バケッタレザーのアコーディオン財布

3月も1週を終えたころ、肌寒い雨に見舞われましたが、春はそこまで来ています。梅の開花も終わったこの頃ですが、桜もちらほら・・・写真は先月の末頃に姉が送ってくれた写真で、故郷の薩摩川内にある梅で有名な藤川天神、菅原神社の大きな梅の木です。

緊急事態宣言が20日過ぎまで伸びましたが、関東の桜の満開時は19日と・・・自粛モードの花見になりそうで残念ですが、春を感じる一番の季節、たのしみですね。

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最近、小物の物つくりに熱中しているHiさん、今回は、教室でも大変人気があるバケッタレザーで有名な「Conceria 800」コンチェリア オットチェントのレザーをつかったアコーディオン財布の投稿です。先日投稿したNhさんの眼鏡ケースも同じ革です・・・

財布のマチになる部分がアコーディオン式で一枚の革を折りたたんで作る技法です。①前身ごろ、②底、③背見ごろとかぶせ蓋が通しになっていて、①②③の両サイドに半円形の街が付いたパターンで1枚で出来ています。

初めに、内装になるる部分のカード入れや、ファスナー付き小銭入れ部分を作ります。

内装が出来たら、外装の底の部分に止付けます。

3層になった内装、それぞれカード入れの部分や小銭入れの部分に両サイドについているアコーディオン式のマチを挟み込むように縫い付けていきます。

前側にヌメ革の小かぶせを付けたカード入れ、中段にファスナー付きの小銭入れ、背側にもう一つのカード入れの3層のアコディオン式の長財布です。

蓋止めのホックはレザーを反転させた革巻きのばねホック・・・とてもアクセントになってます。ファスナーの引手や、タッセル飾りにも気を使っていてたのしいですね。

お疲れさまでした。

「バケッタレザー」とは、イタリアのトスカーナ地方で行われている伝統的なベジタブルタンニン鞣しの製法で作られているレザーです。とても時間と手間がかかる製法で、丈夫さと、経年変化という時間や使用感によって表れる発色や美しい艶が特徴のレザーです。