クリスタルフラワーのミニボストン

                       令和5年3月19日

例年に比べて早い桜の開花ですが、ここ教室の表に咲く桜は秋と冬の頃に咲く桜で

「10月桜」というのでしょうか・・・今年は、今の時期の綺麗な開花を見せています。

やはり桜は、染井吉野の満開が綺麗ですね。

あいにく週中には天気が下り坂なようですが、今週末頃にまでは身頃も続くことと、

3年ぶりの花見の宴・・・飲み過ぎには注意してくださいね。

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今回の投稿は、胴とマチにそれぞれの起点を持つミニボストンのバッグです。

「起点」とは、縫い代にアール(角)の始まりと終わりのある部分で

通し見ごろと通しマチの組合せのバッグのことです。

飾りが好きなIさん、今回はスワロフスキーのクリスタルビーズをちりばめました。

前胴にクリスタルビーズの花を・・・
通し身頃と通しマチを別々に作ります。あたりがいいようにスポンジを入れます。
中縫いのバインダーまとめでこれからひっくり返すところ・・・
左手部分が通しマチの起点で、右手を差し込んでるあたりが胴の起点です。
ひっくり返したところ・・・型出しが重要です。
2本手丸手のブリーフケースタイプのミニボストンです。
背胴には段ポケットをつけて
通し身頃をマチの起点部分で切り替えてます

通しマチに天ファスナーを取り付けると大体このデザインになりますが、

世のボストンバックや、返し物のファスナー付きブリーフケース(書類鞄)はこの仕様 ①が多いです。

① 中縫いバインダーまとめのひっくり返し仕様

 また、ひっくり返しのできないヌメ革などの硬い革の場合は「外まとめ」にしますが、

② 横マチ起点部に切り込みゆとりを入れた仕様

③ 捨てマチを付けた仕様(通しマチに1㎝ほどの羽を取り付けたもの)

④ 分割通しマチの仕様(通しマチを3つに分けたもの)

の、4タイプの仕様がありますが、追って紹介していきたいと思います。