男の道具ケース・ラウンドファスナー

昨日は秋分の日、連休最後の日になりましたが、ようやく秋めいてきましたね。清々しい朝、少し足を延ばして世田谷美術館までこむぎと散歩に・・・つい先日までは汗ばんでいましたが、砧公園内の木漏れ日がとっても心地よく感じた日でした。

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Yさんのラウンドファスナーの投稿です。レザーのケースでよく使われるのがファスナーを周りにつけて使う仕様、財布でも使われるラウンドといわれるものです。

決めたサイズに合わせてファスナーのムシを切って長さを作ります。

内装のマチ付きのポケットのひだ合わせ

ポケットの口元に革バインダーを付けて・・

使う目的に応じた仕切りやポケットを取り付けた内装から作っていきます。

物の出し入れが多くケースとしての耐久性を持たすために内装素材はピッグスエードを使用します。ポケットの口元は、外装で使う革でバインダー仕上げにして頑丈にしておきます。

ラウンドとなるファスナーがマチとなり、そのマチに厚さを付ける革を縫い付けます。
つなぎのマチを付けて、ラウンドといわれる1周ぐるりの通しマチのパーツにしておきます。

ラウンドの通しマチを内装に取り付けたところ… 7~8㎜幅で縦中心、横中心から合わせて貼っていき最後に4つ角を貼ります。

外装の胴を張り付ける前に乗せてイメージをつかんでいます。
胴に貼る圧縮スポンジを貼ったボンテックス芯

内装と外装を一緒に縫い合わせていきます。マチを取り付ける前に内装と外装を仮貼りして、先に菱目打ちで穴をあけておく場合もあります。

なかなかかっこいい・・・男の道具ケースが出来上がりました。

革1枚で沢山の仕切りを付け、くるくる巻く巻くタイプもいいですが、ハードタイプできちんとしたケースは見様見真似ではできるものではありません。このラウンドといわれるファスナーの取り付け方を覚えれば、大きさを変えて財布仕様にしたり、いろいろなケースが出来ますよね。

お疲れさまでした。