リメイク

リメイクは、

物に新しい魂を吹き込み、持ち主の人生を応援することだと思っています。

修理も同じ事が言えますが、修理は元どうりに戻すということ、

リメイクは、全く違うものに生まれ変わるといった違いがあります。

今回は、あまり大げさではない、リメイクの事例です。

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一つ目は、

記念に彼女からプレゼントしてもらった財布です・・・

表革がボロボロに破れ使えなくなり、ずっと捨てられず、こちらに持ち込まれました。

財布のリメイク Bafore

違う革で、表革だけの交換もできたのですが、

内側の方も相当くたびれていたので、やめることに・・・

とても大切な記念の物なので、二人で使えるものにしてほしいと、キーホルダーの希望に

デザインはお任せで受けることになりました。

キーホルダーにリメイク キーホルダーにリメイク After

革は、経年変化していたもののイタリアのベジタブルタンニンレザー、

さすが、イルビゾンテの厳選レザーです。

表面をクリーニングしてシボ出しを行い、ある程度、元の革の姿が再生できました。

お二人のネームを刻印しシンプルなデザインのキーホルダーに変わりました。

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二つ目は、モエヘネシー傘下の高級ブランド、Berluti(ベルルッティ)の

ポーチと同ブランドのベルトを使ってウエストポーチにリメイクです。

ポーチとベルトのリメイク Bafore

こちらは、使っていたものではなくポーチにベルトをくっつけてウエストポーチに

するという構想を持って購入され、こちらに持ち込まれました。

購入される時はご自身で何とかなると思われたそうですが、そう簡単にはいきません・・!

2つで何十万もする商品を、自分で何とかしようと思っただけでも凄いですよね。

ベルトの取り付け DSC06086 After

ベルトを断ち切って、ポーチの背側に取り付けるだけですが、ファスナーのついた。

ポーチの内装と外装を外さなければベルトは綺麗に縫えません。

足に当たって擦れる部分にパット的に補強をあしらい、

サイズが調整できるようにベルト穴と尾錠を利用しました。

ウエストポーチ

ベルトに通すとこんな感じに出来上がりです。

 

ipadケース Bafore

ブルーのipadケースは同ブランドのもの、こちらはしばらく使っていましたが、

カードケースへのリメイクです。

捻引き カードケース After

一回りほどサイズを小さくして、出来るだけたくさんのカード入れを付けました。

カードの入り口の両サイドを鳩目穴であけ、穴を結ぶように切り込みを入れます。

入り口には、飾りの捻入れをしコバを強くします。

後は、薄くなった色を捕色し、片面13枚・・・両面26枚のカードケースの出来上がりです。