リメイク / ヴィトンポーチ・トワレット

関東を台風19号が縦断中です。

意外と静かな最大級の台風・・・何もなく通り過ぎたらよいですが、

毎回毎回、家族の住む鹿児島~四国~近畿を通り、ハラハラさせて

くれます。

 

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今回は、ヴィトン ポーチ・トワレットのリメイク依頼です。

何年もしまっておき、内装の生地の表面の合皮がベトベト~ドロドロ・・・(ー_ー)!!

誰もが、一度は経験するといってもよいくらい多い事例です。

 

内装の修理依頼はほぼこのベトベトして使用することが出来なくなったものが多く、

そのベトベトを無くすことは出来ず、完全に新しい素材で作り変える以外に手はありません。

 

ヴィトン・ポーチ Before

今回は、ポーチとして使わなくなったので、ブックカバーをメインに

残ったところで、キーホルダーや印鑑ケースに出来たらと・・・。

 

ポーチ分解

ポーチを分解して、メインのブックカバーを裁断したところですが、

マチの部分を利用して、それぞれキーホルダーが2本取れ、

胴版のL字で残っているところで、印鑑ケースを作る事が出来ます。

 

キーホルダー

リング根革にヌメ革を使い、手縫いで仕上げました。

ペアで、使われるようなので、リング根革のデザインを変えて、

使い主がわかるように・・・。

モノグラムループ部分は、裏に革を貼り、圧縮スポンジを入れ

手触りをよくしてあります。

 

ヴィトンリメイク ヴィトンリメイク After

フリーサイズのブックカバー、扇ループのキーホルダー2本、

ペンケースを兼ねた、印鑑ケースが、生地をほとんど残すことなく

作ることが出来ました。

 

とにかくヴィトンの表素材のモノグラムPVCは同じ合皮なのに長持ちします。

劣化しないように、特殊な溶剤を含ませてあり、その分素材コストも高いのでしょう・・・。

原料は同じ石油でも、加工の仕方で何十年も変わりません。

比べることは出来ないですが、

安い中国製の合皮製品の寿命は使い続けて、もって2シーズン、

お金を出して、ごみを作っているようなものです。

 

内装が劣化し、ベトベトになったバッグは使えません、内装の交換修理か

そのまま箪笥の肥やしにしておくか、処分するしかないと思いますが、

保管方法にも気を付けると、少しは長く使うことができることも事実です。

 

ファスナーがついているものは、開けたままにし内装の生地が密着しないよう、

新聞紙などの紙を緩めに丸めて入れ、空気の動きを作ってあげるだけで

だいぶ違うと思います。

靴と同じように、ほどほどに使ってあげることが一番のメンテナンスですかね・・・。