★鱗の底鋲とボタン

次のビッグクロコのバッグは、丸手持ち手のトートです。

出来るだけ金具の使用を避ける為、普通は飾りカシメ調の金具底鋲ですが、

こちらは、クロコを使っての底鋲の取り付けです。

部位にはお腹の部分の胴麟版と、背中の部分の背麟版があり、背中で割ってある革は胴麟版をメインに使います。

四角い柄の胴の鱗のほうが、優しい雰囲気が出ますね。

端の方にある背中の凹凸鱗の使いみちはないものかと、底鋲や飾りボタンに利用してみました。

凸鱗はとがっていて硬いものの、中は空洞でつぶれてしまうので、床革で中を埋めて、盛り上がりを維持します。

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丸手紐の仲の芯、回転紐です。丸く縫う前の状態ですね。

右は、さし玉です。通常は中に2~3㎜のポリ芯を入れるのですが、張り感を出したくないので、

丸くなるように厚みを残し、革漉きをします。

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胴に、マチを貼りつけた状態です。裏側に返し、胴の端にまちの端を貼り付け、表に返し胴を上にして縫います。

さし玉・外まとめの状態・・・

普通の玉入れは、胴とマチを袋縫いしてひっくり返しますが、さし玉は表から縫うので少し大変です。

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ショルダー付け根のDカン金具を鱗の飾りボタンで隠し、

丸手紐の取り付けは、手縫いにしました。