GUCCI のアルチザンイベントも昨日で終了しましたが、
先日紹介しきれなかった一部ですが、財布製作の様子です。
あまり見ることができないので少しでも参考となればいいですが・・・
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お客様からの注文の品でしょう、ラウンドファスナーの財布の
外装つくりとファスナー付け、そしてまとめといった手順で・・・
写真の手元、外装のパーツを仕上げる様子、
左手側に、後に出てくるファスナーの貼り込み木型があります。
外装パーツの貼り合わせが出来たらミシン担当のアルチザンにバトンタッチ・・・
内装を付ける前に、ファスナーのつかない、両サイド2~3㎝ほど
折曲がる部分だけ先にステッチ掛けします。
ドイツが誇る、「デェルコップ アドラー」の総合送り腕ミシン
非常に軽く、軽快ないい音です・・・!
ラウンドのファスナー付け・・・
作ってあった内装に、コの字型の「木枠」をはめ込み、
内装のヘリにファスナーを張り込んで行きます。
ラウンドの角は丸錐(目打ち)を使い、ひだ寄せして丸くしています。
ここが一番の見どころだったのですが・・・
ミシン縫いを見ている間にあっという間に張り付けてしまった。
ファスナーを付けたら、貼り込み木型をはずして・・・
取り付けたファスナーをしっかりとハンマーで固定しなじませています。
貼り込みの木枠にはファスナーの務歯がきちんと収まるよう溝が掘ってあり、
高品質の安定感がそこにありました。
張り合わせの糊付けと吊り込みの張り合わせで、後は周りを縫うだけ
ファスナー引手の糸処理です。
切り残った糸は、ミシン縫いでも火止めはしませんよ・・・
糊を付けて縫い穴にきちんと戻しています。
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財布の作製現場はなかなか見ることが出来なかったので
とても新鮮で、参考になった気がします。
ブログで紹介しようと、目の前でバシャバシャ写真を撮り
アルチザン(職人)の方たちに、迷惑をおかけしたことを、
お詫びいたします。