20日火曜日、三田にあるイタリア大使館公邸において、
イタリアの老舗タンナー「Conceria800」コンチェリア オットチェントが主催する
トスカーナの伝統なめし技法のセミナーに参加してきました。
’18 2月に発表した新しい革の展示もあり直接手で触れるとあり、
めったにない機会です。
セミナーでもらった資料と革の写真ですが、紹介します。
よく耳にする、「イタリアンベジタブルタンニン鞣し」の内容です。
バケッタ製法はトスカーナ地方のタンニン鞣しの特徴的な製法ですが、
製法の説明はそう簡単には出来ないことも事実で、
動物や魚の油脂の加え方や期間には、同じ地域各社の独自性からなる
出来上がりにオリジナル性を持つものと思います。
テクニカルセミナーの会場の様子・・・
レザーの展示の様子・・・1社だけの新作なので、あまり多くはなかったですが、
オイルの多い重たいレザーはなく、1枚革でも使えそうな軽い感じの革が印象的でした。
ナチュラルシボで、艶があるものや艶なし、蜜蝋を含ませたもの、やや薄く扱いやすそうです。
傷がつきにくい型押しに樹脂を乗せたものやエナメルなど、ほかにもつるっとした表情の
ものも・・・
上2枚は同じ革でリバーシブル、まったく違う表情が味わえるもの、
折ったりつまんだりすると、オイルが移動して色が変わるプルアップの革。
イタリアチックなプリントも・・・
まだまだありますが、これからまた気になったものは革屋を通して、
見本を入れていきたいと思います。
大使館の中庭、
日本人よりも日本の風情を満喫している在日イタリア大使たち、
これからの桜の開花は最高でしょうね・・・
トスカーナの田舎料理のウエルカムランチ、
美味しかったです。