リメイク・「穿く」から「持つ」

7月の教室も終了し、溜まっているリメイクの仕事が

最終の週に、ゆっくり時間をかけてできます。

リメイクの未投稿もずいぶん溜まってきましたが、

今日は、バッグからのリメイクではなく、革のスカートからの

リメイク例を投稿します。

 before

掃かない革のスカートがあるので、バッグにリメイクができないかと依頼がありました。

イタリア製の高価なシープスキンのスカート、

コード刺繍やビーズフリンジの装飾をそのまま生かしてのリメイクです。

 

スカートは解体せず、幅を目いっぱい使います。

ウエスト部分が狭いので切り落とし、タックやダーツを開いて、口元のサイズにしました。

ちょうど菱形刺繍の上の部分でをバッグの口元として折り返すデザインに・・・

見返し見付の部分に芯を張り、マグネットと見付の下に内装の生地とスポンジを取り付け、

返して下に落ちるようにします。

 

 

生地を取り付けて返したみつけの部分ですが、スポンジが、綺麗に落ちないので

生地の底の部分の1辺をあけておき、スポンジを下に引っ張って落とします。

ビーズフリンジの下の部分を底として、底芯を貼り、サイドの三角に飛び出るマチを上に持ち上げ縫い止めてあります。

これでボディは出来上がりです。

  

最後に見付と平行に持ち手を縫い付けて終了です。

持ち手を握り、上に持ち上げるとバッグのシルエットが出る仕組みです。

 after

特徴のある刺繍やビーズフリンジをそのまま生かすことができて喜んでもらえました。

箪笥でずーと眠っていた大切な思い出のスカート、「穿く」物から「持つ」物に変わり

また素敵で新しい思い出が出来ると良いですね・・・

 

現在は新しい地域にお住いのご依頼者ですが、少し前までは私の自宅のご近所に

お住まいだったそうで、何かご縁を感じてしまいます。

ありがとうございました。