☆Quill mark

穏やかな冬・・・

3連休の中日、どうお過ごしですでしょうか・・・?

連休にもかかわらず、レザーメイキングに励む熱心な方たちがいました。

本当に嬉しいですね、私も、熱が入ります。

* * *

オーストリッチレザーでの作成依頼がありました。

あまり見る機会がないことでしょう・・・。

オーストリッチ『駝鳥』は古代エジプトでは正義のシンボルとして扱われ、

古くから上流階級の象徴と言われてきたそうです。

オーストリッチの革はQuill mark (クイルマーク)という毛穴の突起が特徴で、

このクイルマークの綺麗さや多さによって左右されるレザーです。

また、この美しい毛穴の粒(クイルマーク)は背中の部分で、

1枚の革の40%~50%しかなく高級な理由となっていて、

また、生産量がもっとも少ないことが、その1つです。

シンプルな定番のメガネケースです。

このメガネケースでもクイルマークが綺麗に揃っているところだけで作ると

数本しか取れません。

クイルマークの無いところの利用もきちんと考えなければならず、

このケースでは、裏側(内部)に使いました。

裏に使う革は0.4~0.5㎜ほどの薄さに漉かなくてはならず、

毛穴の粒がある部分を使うと穴が開いてしまうので、ちょうど良いかもしれませんね。

表革と裏革の間には全体に芯が入っており総べた貼り、コバは、顔料仕上げです。