穏やかな冬・・・
3連休の中日、どうお過ごしですでしょうか・・・?
連休にもかかわらず、レザーメイキングに励む熱心な方たちがいました。
本当に嬉しいですね、私も、熱が入ります。
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オーストリッチレザーでの作成依頼がありました。
あまり見る機会がないことでしょう・・・。
オーストリッチ『駝鳥』は古代エジプトでは正義のシンボルとして扱われ、
古くから上流階級の象徴と言われてきたそうです。
オーストリッチの革はQuill mark (クイルマーク)という毛穴の突起が特徴で、
このクイルマークの綺麗さや多さによって左右されるレザーです。
また、この美しい毛穴の粒(クイルマーク)は背中の部分で、
1枚の革の40%~50%しかなく高級な理由となっていて、
また、生産量がもっとも少ないことが、その1つです。
このメガネケースでもクイルマークが綺麗に揃っているところだけで作ると
数本しか取れません。
クイルマークの無いところの利用もきちんと考えなければならず、
このケースでは、裏側(内部)に使いました。
裏に使う革は0.4~0.5㎜ほどの薄さに漉かなくてはならず、
毛穴の粒がある部分を使うと穴が開いてしまうので、ちょうど良いかもしれませんね。
表革と裏革の間には全体に芯が入っており総べた貼り、コバは、顔料仕上げです。