明日から１２月、何かと忙しい月になりますが、
今年の最後の月です、やり残すことのないように、元気に乗り越えたいものですね・・・。
今日は、フルリメイクの紹介です。
35～40年前のエナメルクロコの被せ付のハンドバッグを
トートーバッグにリメイクとの依頼です。
before
時代を感じさせるデザインと作り・・・
捨てマチ仕様でケース状に組み立ててあるハンドバッグです。
エナメルが加水分解（化学反応）によってべとべとし始めていました。
金属肌の持ち手もたぶん共革のクロコが巻いてあったのだと思います。
塗り直し後
いつもの様に全解体ですが、今回は、エナメルがべとべとしているので
表面全部をエナメルの塗り直し、細かいパーツで行うので、手塗りです。
アイテムはトートバッグ、前側にポケットを付けてほしいとの２つの依頼・・・
他は、お任せです・・・。
持ち手は折込みの中央縫い、ポケットは笹マチを付けた、マグネット止めのビッグポケットを付けました。
（持ち手、笹マチ、底、内装のみつけは、チョコのヌメ革を使用）
口もとの止めは小かぶせのべろ付きのマグネットとめ
前側と、背側、通しマチ仕様のトートバッグが出来上がりました。
after
私が小さい頃、良く母親が使っていたバッグ・・・
ベタベタしてるけど、
見た目はまだまだ使えそうな素材に見えるので、何とかならないかな・・・って
半分のあきらめ感と、半分の期待感を持って訪ねてこられました。
最初は、私にも不安はありましたが、なんとか、やり遂げた依頼でした。
お母様との時代と、娘さんと過ごすこれからの新しい時代・・・
ある意味この鞄にとって、とても贅沢なプレゼントが出来ましたね。