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トートバッグⅠでは、持ち手についてお話しましたが、今回は、バッグのメインと言うべき胴についておお話します。
バッグの胴とは、胴版とも言い、物が落ちないように包み込む部分のことを言います。
最低、1枚の革を半分に折り、その両サイドを縫い、持ち手を付ければバッグが出来上がる訳ですが。
胴の両サイドに縫い代が付き、マチというバッグの厚みを出す部分が一体になった物を良く見かけます。
そうなったときに、前と後ろの2枚の胴版に底を付けて立体にしますが、
トートーバッグの場合、かなり大きなパターンいなってしまい、1枚の皮から裁断できる枚数も少なくなってきて、
販売することを考えたら、コストも高くなってきます。
そんな時、良く使われる仕様として、胴の中央にハギを入れ、デザイン性を兼ね添えた仕様です。
サドルステッチ クロスステッチ
そんなわけで、教室で作るトートーバッグの本体は、
前胴2枚と後胴(背胴とも言います)2枚、底革1枚で合計5枚のパーツでの構成にし、
2種類の胴の継ぎ方をしてみました。
左右の胴版を突合せにして、その裏に2㎝ほどの帯革をあて縫い合わせていきます
左が、普通にサドルステッチで縫い継ぎしたもので、右がクロスステッチで縫い継ぎしたものです。
穴のあけ方はどちらも同じですが、縫い代巾をきちんと合わせることが大切で、
ノーマルな継ぎ方ですが、バッグが大きい分、太い糸で手縫いすると、主張性があります。
剥ぎ合わせた前胴1枚、背胴1枚、底1枚、持ち手2本のパーツが出来ました。
底は、一般的には金具の底鋲を付けたりしますが、端切れの革を使って鋲代わりに縫い付けてあります。
次の工程が持ち手の取りつけになります。
本体を組み立ててしまうと、持ち手が縫いずらくなりステッチも乱れてしまいます。
教室サンプルは、前胴と背胴の取り付け方を変えてみましたので
次回にお話しする事にします。