ヴィトンのメンズ書類入れのを、ポーチにリメイク依頼です。
ご主人がほとんど使わず、眠っていた書類入れの鞄、
なんとか使えないものか・・・
普段のお出掛け用にと、サイフと携帯が入るサイズにとのご希望です。
before
A4サイズの書類入れ・・・
デザインはそのままで全体を小さくします。
ポーチにリメイクと言ってもだいぶ小さくしなければならないので
いつものように前部、解体します。
胴の部分は、下3方を凹のように四角く切り取りマチを外します。
5㎝幅あった横マチと、底マチの幅を2.5㎝に変え、
裏に貼ってあった革を基型パターンで裁断します。
(もともと折れ型が付いていたところを中心にしてそのまま使います。)
裏革にチリを付けた表革を貼り付けて、マチ部分のパーツ作りです。
上2枚が横マチで下1枚が底マチです。
このマチの作りが、「分割通しマチ」です。
横マチと底マチを一枚の革で通しで作る、外まとめの通しマチに対して、
横マチと底マチを別々に作り、縫いやすくしたものが分割通しマチです。
ごらんのとおり硬い革を使ったものは、この仕様が多いですね。
小さく作った胴版とかぶせに分割通しマチを付け、縫いまとめます。
切り落とした革を使い、取り外し仕様のベルトループを作りました。
ヴィトンのエピのコバニスは顔料仕上げです。
ほとんどが顔料なんですけどね・・・
元のカラーを再現して丁寧に仕上げます。
after
見た目あまり変わらないですが、B5サイズほどの大きさに変わりました。
ベルトループに拳がちょうど入るサイズなので、
大きくもなく、小さくもなくと言ったさいずですかね。
・ ・ ・
「このサイズなら大いに使える・・・」と、
大喜びされたご様子・・後に依頼者の方より、連絡を頂きました。
有難うございました。