バック内装仕様の一つに縫い代を隠すバインダーテープ始末があります。
柔らかな素材でのミニショルダー依頼があったので、この始末で仕上げることに・・・。
ファスナーで有名なYKKのグログランテープです。
袋物ではナイロン生地などの薄物で18㎜、革物で20㎜幅を使います。
天ファスナーの細まちの通しまちミニショルダー
前胴側に段ポケット付、革のパーツと同じ型で裏地を裁断し、縫い代のみ貼り合わせますが、
芯やスポンジ等を入れる時には、革と裏地の間に落とします。
『袋縫い・・・』
ファスナーを取り付けた通しマチに前胴・背胴を裏側を表にして縫い合わせます。
半分に折ったグログランテープを縫い代にコの字に巻き、縫い付けていきますが、指で巻きながら縫うのは、
あくまでもサンプルやオーダーなどの時だけで、量産(数が多いもの)はアタッチメントを使います。
アタッチメント(革巻き用ですが同様な物)
前後を巻いて、縫製はこれで終了です。
ひっくり返して終了です・・・角の部分の縫い代は特に、きちんと型出しします。
ディアスキンのミニショルダー
鹿革は手触りがよくお手入れいらず、おまけに軽い、大好きな革です・・・。