ビッグクロコの型出しに入り、トワルを作る作業です。
トワルとは、本番前に仮に作る型見本のことをいいます。
トワルは、すべて作る訳ではなく、今回のような、素材が特別な時や、個人のオーダーで感じがつかめない時に作り、
革を使って作るのではなく、基本的に芯材に使う、バイリン芯や写真で使用しているスライサーと言う芯を使います。
パターンも全部は作りません、サイズ修正が入るとすべて作り直しせねばなりませんからね・・・。
私はあまりトワルは作らないのですが、さすがに数十万する商品なので作らないわけにはいきません。
作り方の試作ではなく、大きさや全体のバランスやシルエットのような視覚的な部分とショルダーや持ち手等の長さサイズを見るために
トワルを作り、これでデザイナー(依頼人)と打合せをして、修正をしていきます。
何か所かの修正の後にパターンをとり、次の作業の型入れに移ります。
ビッグクロコとはいえ、大きめのトートバッグだと2本分しか取れません。
クロコの型入れは、本当に嫌ですね・・柄は無視したとしても部位によって革が硬かったり柔らかかったり、いいところに穴*?があったり・・
また、手足の付け根あたりはフラットじゃないので、裁断後の手入れが必要になってきます。
この後、裁断、制作へと移りますが、まだまだ大変なことが待ち受けています。