●革くるみ美錠:バックル

現在、先行しているマルチケースに使用している総革くるみバージョンの美錠です。

本来は、くるみ用の美錠の芯があるのですが、くるみやすいように、丸い形が多く、

ほとんど半丸のような、かまぼこ型になってます。

これが嫌なら、自分で好きな美錠を決めて革をくるむしかありません・・・!

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美錠と革を準備します。美錠は、35㎜幅でこれ以上の角ばった物はありません。

革は、出来るだけ四方に伸びる革を使用します。そうでないと角の所に皺がよりますからね・・・。

(ヌメや、オイルなどの革は水に濡らし伸ばしながら形をつけていきます。)

くるむ革は2枚使用します。10~12㎜ほど美錠より大きくカットし、

上にかぶせる革は種類にもよりますが0.4㎜~0.6㎜にべた漉きして伸びやすく巻きやすくします。

ピンを外し美錠の裏側になる方の革に美錠をボンドで貼り付けます。

(先にメッキを荒目のサンドペーパーで荒らしておくとボンドがからみ、貼りやすいですね。)

中央の穴の部分から外側に向かって貼り合わせていきます。

このとき、下の革(裏側)はフラットな状態で上の革だけをおい被せて行きます。

角べら等を使って、穴のうち側や外側の角を、L字をイメージしてしっかり押さえます。

縫い代がフラットになりコバも真っ直ぐで綺麗に決まると、機械で作ったより雰囲気ありますよね・・・。

 

 

周りを手縫いして、中央の穴を開けますが、四角くくり抜く前に、カットしやすい様に、

四方の角を鳩目抜き(ポンチ)で穴をあけ、その穴を対角線に切っておきます。

後は、4辺を、包丁や突っ切りなどを使って切り落とし、外側のコバだけ処理をし、

ピンを取り付けて出来上がりです。