『トートバッグ』・tote bag は持ち運ぶという意味で、もともと氷のかたまりを運ぶ目的として、
キャンバス生地で作られたバッグのことを言います。
LLビーンのハンプのトートバッグが始まりと言われており、
2本の持ち手があり、主に四角い形状をしていて上が大きな開口部となっているのが特徴です。
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写真は、教室カリュキラム用モデルで作った、手縫い外まとめのトートバッグです。
今日は、持ち手部分の作りを、かいつまんで投稿します。
最近、良く見かける持ち手革の中心にステッチが入っているタイプです。
特別に呼び名はありませんが、1枚の革がロール状になった平手です。
普通、平手は3mm~4mmの1枚の革を断ち切った革を使うか、
同じ幅の革を2枚貼り合わせて両端にステッチをかけたものが多いですが、
この平手は、1枚革でコバになる部分がきちんと折れるようにに溝漉きをかけ、
ロール状に巻き込むように折り、上に乗っかる方を表側にして中心にステッチを入れます。
サイズ取りさえきちんとすれば、これほど楽な作りはありません。
両サイドのコバを処理する必要もなく、塗りたくもない顔料を付けなくても済みます
この作りなら1か所のコバ処理ですみ、コバが上部なので腕に当たることなく、染料を使っても
色落ちで心配する事もありません。
後は、中心に真っ直ぐに穴をあけ、手縫いをするだけ。
革の厚みが重要になってきますが、とても便利で見栄えの良い作りの一つです・・・。