ミュウミュウのバッグの染め直し依頼です。
口元のファスナーの両サイドや底の縫い割り部に出てきた 『黄色いしみ』・・・!
いろいろ問い合わせされ、原因はどこも同じ意見だったそうで、ヘリ返しに使っている糊や両面テープなどの溶剤のしみだろうと・・・。
《 Befpre 》
いろんな手間などを考慮され、私の所にやってきました。
以前に化粧直しした同じシリーズのミュウミュウの パースは色抜けだったので、染料での染め直しが可能でしたが、今回はタイプが違います。
下から溶剤の影響を受け化学反応で革自体が黄色く変色しているので、上から色をのせてシミを隠す方法しかないので、樹脂顔料を使いました。
《 After 》
表面に顔料がのっかり、もともとの革の表情、透明感がなくなるので 顔料は嫌いですが、出来るだけ元の色目や表情を作りました。
写真では、わかりずらいですが、濃い目の色から塗って、乾いたら少し明るめの色目をまばらに塗り、色の凹凸を付けました。
一般では色を作り、コンプレサースプレーにて1~2回吹き付けるのが妥当ですが、持っていないので、5~6回筆塗りしました。
箪笥の中にしまわれて眠ってしまうより、少しでも使ってもらえたら本望でしょう・・・。